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回想録③

退職して心の重しをとったのに
私の身体は良くならなかった。
良くなるどころか少しずつできないことが増えていった。

呼吸が難しい。
息が入ってこない。
握力がない。
活字が見たくない。
読むと気持ち悪いし理解もできない。
音がたまらなくうるさい。
早口で言っているように感じ気持ち悪い。
車酔いも激しく、車から降りてもずっと治らない。
脳が雑巾で絞られているかのような発狂しそうな痛みで
夜中飛び起きることもしばしば・・・。
全身の痛みだけではない。
痺れだけだはない。
訳の分からない症状が
次から次へと負荷されてきた。

こんなに辛くなり続けているのに
整形のお医者さんが保険会社の担当に私の症状を
「随分良くなった。」
と告げたのを聞かされて
お医者さんの前で
「私が嘘を言っているみたいじゃないですか。」
と言って大泣きしてしまった。

「事故のショックで心の病になったんだよ。」
と言われ
「心の病なんかじゃありません。」
とまた泣いた。
今思うと困った患者だと思う。

「ここに来ても良くならないから暫く来ません。」
というと
逆に
「時々は来なさい。」
と言ってもらった。

心も身体もいっぱいだった。

「随分良くなった。」
と保険会社に言う先生は
もしかして私のことを
詐欺師のように思っているのかもしれないと
整形に通うのが苦痛になってきた。
そして・・・整形は月に1回にして鍼治療に変更した。

保険会社に詐欺師のように言われるのは慣れてしまったが
お医者さんにそのように思われていると思うと
たまらなく悲しかった。

その後その整形のお医者さんに道中ばったり会った。
回数が減ったから心配してくれていたのだろう・・・。
その時、
「貴方に渡したいものがある。」
と言って胸に入れていた手帳から
四葉のクローバーを渡してくれた。
その先生の優しさに
「これで元気になれそうです。」
と言って今度は嬉し涙を流した。

半年ほど経過すると
一目でわかるくらいげっそり痩せてしまったから
「ふたまわりほど小さくなったね。」
とその先生から言われた。

「私には貴方を治してあげられない。限界を感じている。」
と告げられた。
よく泣く患者と思われただろうが
また、泣いてしまった。

施しようがない・・・
このままでは私は弱りきって
生きていけないかもしれないのに
なす術がない。

身体が痛い。
頭が痛い。
息が苦しい。
力がない。
もう無理。
もう無理。
限界。

あっこに電話して
「今まで生きてきた中で一番辛い。」
と話した。

「わかった。私が調べる。しっかり。」

返答はあっという間だった。

「大変なことになっているかもしれん。
 脳脊髄液減少症って知ってる?
 もしそれなら即、東京に来て治療をせんといかん。
 私が全部手続き取るから、片道切符だけ持って
 這いつくばってでも来るように・・・。」

あっこはネットでこの病気を調べ
症状から私がこの病気に間違いないと直感でわかり
背筋が凍りついたと後に教えてくれた。

その当時の私はというと・・・
飛行機乗れるかな?
東京に行くその日まで自分はもつのかな?
という感じだった。

死にたくないという気持ちだけで
幽霊のような
抜け殻のような身体を
飛行機に乗せて
這うように東京に向かった。
ギリギリの気合いだけで・・・。



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